マウスの周辺をリアルタイムで拡大表示する

マウス周辺をリアルタイムで拡大表示する

ここではマウス周辺をリアルタイムで拡大表示（2倍）する方法を教えます。

下記の図は実行した時の例です。

■必要なコンポーネント

Image1
Image2
Timer1

■使用するAPI関数

GetCursorPos（現在のマウスカーソルの位置を取得する ）
GetCapture（マウス入力を受け持っているウインドウハンドルを取得）
GetWindowDC（指定のウインドウのデバイスコンテキストのハンドルを取得する）
BitBlt（デバイスコンテキストからデバイスコンテキストへビットマップを転送する）
StretchBlt（画像を拡大、縮小する）
ReleaseDC（デバイスコンテキストを解放する）

①最初に下記の図のように各コンポーネントを配置してください。
　＊画面の左上がImage1、その右がImage2

＊各値を次のようにして下さい。

Image1	Height	150	Width	200
Image2	Height	75	Width	100
Timer1	Interval	100

②ソースは下記のようになります。

■マウス周辺をリアルタイムで拡大表示する処理

procedure TForm1.Timer1Timer(Sender:
TObject);

Var

　hWnd : Integer; //ウインドウのハンドル

　DC 　: Integer; //デバイスコンテキストのハンドル

　POI : Tpoint;　 //POINTAPI構造体

begin



　//画像を削除

　Image1.Picture :=nil;



　//マウスカーソルの現在座標を取得する

　GetCursorPos(Poi)
;



　//マウス入力を受け持っているウインドウのハンドルを取得

　hWnd := GetCapture ;



　//デバイスコンテキストのハンドルを取得する

　DC := GetWindowDC(hWnd);



　//マウスカーソルの位置の画像をImage2に転送する(転送する幅は各自で変更してください)

　BitBlt(Image2.Canvas.Handle,
0, 0, Width, Height, DC, POI.x - 55, POI.y - 45, SRCCOPY);　　

　//Image2の画像を拡大してImage1に転送する

　StretchBlt(Image1.Canvas.Handle,
0, 0, Image1.Width, Image1.Height,Image2.Canvas.Handle, 　0, 0, Image2.Width,
Image2.Height, SRCCOPY ) ;



　//画像を削除

　image2.picture
:=nil;



　//ﾃﾞﾊﾞｲｽ ｺﾝﾃｷｽﾄを解放する（これをしないとどんどん蓄積される）

　ReleaseDC(Form1.Handle,
DC) ;



end;

③後はImage1を画面の左上にもって行き、Form1を縮小すれば終わりです。

Win32APIのページへ

ホーム PV ランキング