システムニューに新しい項目を追加する

ここではシステムメニューの「元のサイズに戻す」の上と「閉じる」の下に新しい項目を追加します。



■必要なコンポーネント

■使用するAPI関数

■InsertMenuの説明
第一引数　システムメニューのハンドル
第二引数　挿入位置（SC_××参照)
第三引数　MF_BYCOMMAND（挿入位置の上に項目を追加）
　　　　　　　MF_BYPOSITION（挿入位置の下に項目を追加）
第四引数　独自の番号をつける（メッセージをフックする時に使用）
第五引数　追加する名前（nilにすると区切り線になる）


定数一覧
項目名
SC_CLOSE 「閉じる」
SC_SIZE 「サイズ変更」
SC_MAXIMIZE 「最大化」
SC_RESTORE 「元のサイズに戻す」
SC_MINIMIZE 「最小化」
SC_MOVE 「移動」


■ソースは下記のようになります。

■システムメニューに新しい項目を追加する処理
unit Unit1;

interface

uses
Windows, Messages, SysUtils, Classes, Graphics, Controls, Forms, Dialogs,
StdCtrls;

type
TForm1 = class(TForm)
Button1: TButton;
procedure Button1Click(Sender: TObject);

private
{ Private 宣言 }
Procedure WMSYSCOMMAND(var Msg : TWMSYSCOMMAND);Message WM_SYSCOMMAND;

public
{ Public 宣言 }
end;

var
Form1: TForm1;

implementation

{$R *.DFM}

procedure TForm1.Button1Click(Sender: TObject);
var
　hMen : hMenu;
begin

　//システムメニューのハンドルを取得
　hMen := GetSystemMenu(Handle,False);

　//システムメニューの「元に戻す」の上に追加
　InsertMenu(hMen, SC_RESTORE, MF_BYCOMMAND, 1, 'MADIAのVB研究室') ;

　//システムメニューの「閉じる」の下に追加
　InsertMenu(hMen,SC_CLOSE, MF_BYPOSITION,2,'PAPY');

end;


Procedure TForm1.WMSYSCOMMAND(var Msg : TWMSYSCOMMAND);
begin

　//「MADIAのVB研究室」を押した時
　If Msg.CmdType =1 Then
　begin

　　ShowMessage('当サイトはMADIAとPAPYの二人で運営しています。');

　end;

　//「PAPY」押した時
　If Msg.CmdType = 2 Then
　begin

　　ShowMessage('このサンプルの製作者です。');

　end;

　//「最小化ボタンを押した時」
　If Msg.CmdType = SC_MINIMIZE Then

　　//ウインドウを最小化する（これをしないとウインドウがタスクバーに入らない）
　　CloseWindow(Application.Handle)

　else

　　//残りの処理（「閉じる」など）をDelphiに任せる
　　DefaultHandler(Msg);

end;

end.




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